にの、にの?

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とっぷぅあばうと小説あり□ 同人誤字脱字案内メール

二次創作

立て続けに散る桜とともに

桜さんを主人公にしたストーリーに忠実でやるつもりで書いたスピンオフ。
いや、番長は桜さんだと思います。
2009年作品

原著作者情報

原著作者=木下英一
ばとね!

連載

気付いた時には口から出きっていた。私は戻ったのだ、人間としての姿に戻ったのだ。私は喜ばずにはいられないのだが、この部屋の狭さと私の怪力故に自らを制せざるを得なかった。私の幸せの為にリミュレの居場所を壊してしまうのは余計私を複雑な葛藤に追い込んでしまうと思ったのだ。

「どうかね、気に入ったか」

「……はい、ありがとうございます」

私ははしゃぎあがる代わりに満面の笑みを浮かべてイーガンの問いかけに答えた。そして自らの耳に手を触れた。人間の、あの耳だった。もう一方の耳も触った。やはり同じ人間の耳だった。

「君は、ところでいつまでここに留まっているつもりなんだい」

彼は私の背中に問いかけた。その問いが私の背中からへそを貫通し、私の動きを止めさせた。

私はすっかり目の前の状況に踊らされて、来たる事柄をすっかり忘れていた。鏡の中にいる間抜けな表情の人間を見た。同一人物のはずなのだが、その一瞬だけはどうも私とよく似た別人がそこに映っているような感じだった。

「私はいつでも君を元の世界に戻す準備があるが」

彼はリミュレのベッドに腰を下ろして私を見ているらしく、鏡越しに座っているイーガンが見えた。私はどうすればよいのだろうか。今すぐに決断すべきなのか、幾刻かの猶予を持つべきなのか。私は決断する以前の問題で決断を迫られ、鏡を凝視していた。イーガンのこちらを見るポーカーフェイスを鏡中に見た。

その時、何かが吹っ切れた気がした。

「私、もう、戻ります」

私はくるりと一瞬のうちに振り返り、彼の顔を見下ろした。彼は眉をぴくりと微かに動かして反応しただけだった。

「地球に戻って、ちゃんと養女の件について先方とお話ししなければなりません」

「分かった」

イーガンはするとベッドから立ち上がってこの部屋から出ていった。足取りは妙に速く、廊下の交差点に差し掛かろうというところだった。私は小走りに彼の背中を追った。部屋を出、廊下を進んで交差点に差し掛かる。彼は正面で扉を開けていた。

彼の後ろをついてゆくと、彼が明けた扉の先には、薄暗い中に木々がそびえ、地面は草に埋め尽くされている外界の世界だった。イーガンはこの家の前にある芝らしき草の空間の中央に立っていた。彼が立っているところのその先にも、道があるらしかったが、暗くてよく分からない。

「とりあえず、君がいつでも行き来できるように特殊な道を作ってある。私やリミュレ、マリエルは君らの世界には行けないが、君は行き来できる。もちろん君らの世界の人間は、誰も使えないはずだ」

イーガンは天を見上げながら言っていた。

「とりあえず君が寝ていた部屋は、君は自由に使っていいとしておこう。そうすれば君もここに来やすいし、リミュレやマリエルも喜ぶだろう」

「ありがとうございます」

依然として見上げている彼の、大きな喉仏を見て私は答えた。キリスト教において男の喉仏はリンゴの芯がつっかえたといわれているものだが、彼の喉仏は、リンゴの芯というよりもむしろリンゴそのものがつっかえたようなものだった。

「では、心の準備はいいか。すぐに送るぞ」

「はい、お願いします」

彼は私の言葉に応えるようにして目を瞑った。すぐに彼は何かの詠唱を始める。何を言っているのかを判別する間もなく、私の体は奇妙な空間に吸い込まれていった。

気がつくと、ベッドの上でシーツを掛けず横になっていた。部屋はあの部屋とは一変し、狭く、だがどこに何があるのかすぐに分かる――私の部屋だった。暗さの中に月明かりが差し込み、壁に明暗のコントラストを作り出していた。私はベッドから静かに起き上がると、ふらふらと体が浮ついているような感覚に陥った。空間を移動した為に体が対応しきれていないのだろう。空間を移動した為に体が対応しきれていないのだろう。そのような体で私は危なっかしげながらも階段を降り、リビングに入った。部屋は暗く、まず蛍光灯のスイッチを探すため、壁に手を這わせる。指先に三角形の突起が触れた。ほんのちょっとだけ力を入れると突起が陥没し、蛍光灯に通電する。殺風景な風景が視神経を刺激した。通夜をする為に殆どの物――テーブルセットとテレビ関係の品以外の品が他所に移動されていて、妙に広く感じる。変だった。だが私にとって絶対的な懐かしさが存在していた。我が故郷で、我が城。つい最近までいた存在はすっかり消滅してしまったが、この家に染み込んでいる空気の雰囲気はまさしく父母の愛情だった。

「ただいま」

声が震えていた。満面の笑みを浮かべていた。目全体が急に熱くなって、頬にも一筋熱が伸びる。私は涙を拭うことなく台所へ向かう。台所の隅にある銀色の冷蔵庫を前に立った。涙を拭い、扉を開ける。正面には食べ残しのコロッケが乗った皿が、ラップに覆われて置かれていた。皿の隅に一個だけ淋しく、ちょこんと座っている。体調がすぐれない状況で、疲れ切った状況で、目の前のコロッケを夕食にしないわけがない、私は皿に手を伸ばした。

「父さんが作ってくれた、最後のコロッケ」

皿を冷蔵庫から引っ張り出し、宙に浮いたところでもう一方の手を添える。

少しばかり力んでしまった。

途端に皿が甲高い悲鳴をあげ、欠片となって床に降り注いていく。茶色い隕石も地面へと向かっていた。交通事故で自動車が宙を舞っている風景が頭に思い浮かぶ。皿が地面と衝突し、さらに細かく砕け散って拡散する。コロッケが潰れた。スーパーボールのように跳ね返ることはなく、いびつな形となり、揚がっている衣の間から黄色いマッシュポテトがにゅるりとはみ出ていた。私は胸の高さにパーの手を出し、手の平を床の皿とコロッケに向け、魔法を使った。それらは見る見る間に消滅してゆき、数秒足らずに元通りの床となった。

「やっぱ、人じゃない」

私はその場に座り込んだ。アンクレットに手を伸ばし、留め具を外す。そして私は本来の姿の戻る。どことなく心地よい感覚が心の奥底から湧き上がってくる。右手にアンクレットを持ち、左手は銀ぎつねの耳を撫でた。スカートから出た尻尾が力なく垂れ下がる。頭の中で“養女”という二文字が途端に鳴門の渦を作ってかきまぜていた。その時の私の表情は、きっと人には見せられないほど思いつめた表情であったろう。

「でも、話このまま聞かないのは失礼だし」

すでに私は会う約束を破っているのだ。しかも大財閥の光家の約束をだ。もしこれが商談であれば即刻商談が破棄され、私は引責辞職させられてしまう。

「とりあえず、明日は部活に出て、それから光家の豪邸に出向かないと」

私はくるりと尻尾を舞わせながら来た道を正面に向ける。明日は朝食を作らなければならないので早く寝なければならないのである。私は足早に廊下を進み、階段を飛んだ。ジャンプして跳躍すると飛距離と高さはぐんぐん伸び、二階に着地する。数歩歩いて部屋に入るなり、私はベッドに倒れこんだ。

部活が終わった後の部室は道着の匂いと香水などの匂いとが鼻を絶えず刺激してくる。慣れてない人間では鼻が麻痺してしまうほどではないだろうか。

「それにしても凄かったね」

私の友人は下着姿で私の着替えている姿を横に見ていた。私はうんと言葉しながらTシャツを着る。

「桜、今日はいつもよりも遥かに強かった」

県大会三連覇の記録を持つ部長をほんの三十秒足らずで下した瞬間を思い出して、再びうんと言った。普段は時間いっぱい使って何とか攻める機会を何回か確保できるのだが、今日だけはすぐに部長を攻めることができたのだ。むしろ逆に部長が困惑しているようだった。

「私も、びっくりしてるんだよね」

そこで部長が突然横やりを入れてきた。

「桜さ、行方不明の間、何やってたの?」

振り返ってみると、部長は一人着替え終えたらしく道着を着ていなかった。だが制服ではなく、パステルカラーの目立つ私服を着ていた。肩にはショルダーバッグをかけている。

「いや、別に、何も……」

彼女たちにはイーガンのもとにいたことを遠方の親戚に用事があって行っていたと歪曲させて伝えているため、私はぎこちない応答しかできなかった。

私は話題を変えるべくぽんと手を叩いた。

「部長はところで、これからどこかに行くんですか?」

「うん、AO合格した人用の講義受けに大学まで。そのあと自動車教習」

「そうなんですか」

「うん、それじゃ、あと今日も洗濯お願いね、二年」

部長は一人先に部室を後にしていく。私を含め全員が挨拶をした。自身のロッカーに体を向け、私はネクタイを締めた。目の前のジャケットをハンガーから外し、腕を通した。

髪を整えていたところで、隣の彼女が言葉した。

「ところで、今日も例の面談?」

彼女の頭にはどうもそればかりが私に向ける話題となっているらしかった。私は適当に答えながらも着替えを急いだ。どうも今日の部室は居心地が悪い。

「どう、話まとまりそう?」

適当に頷きつつ、着替えを完了する。彼女はさらに質問を投げけけてくるが、私は適当に相槌を打ち、そして時間ないからと言って早々と部室を飛び出していった。

************

庶民にはこのような華やかな応接室に通されるよりも小ぢんまりとした畳の部屋の方が落ち着くものだ――私はある種のどきどきとそれとは別種のどきどきとで苛まれながらも革の椅子に座っていた。天井は遥か高く、天井から太い石柱が地面に突き刺さっている。壁の色はどこを見ても白だ。これこそ白、と呼べるほどの純白が私を睨みつけている。さすが大財閥の光家だ。だがこれほど静かだとどうも心が落ち着かない。テレビの音がないかな、と気付いたら探していた。

そこにとんとんという静寂を崩す音がした。ただあまりにも突然なことであったため、思わず体中をびくんとさせて立ち上がってしまった。

かちりと後方で扉の開く音がした。

「すみません、待たせてしまって」

スーツ姿の男が入ってきた。彼は私に話を持ちかけてきた人の顔と全く変わらない。彼の来ているスーツは黒の一般的な形状であるが、生地の輝きや歩く際の動きに見ることのできるしなやかさからすると、やはりそこら辺に売っているようなものではないとすぐに分かる。男の動きは非常にてきぱきとしていて、数秒のうちに私の向かい側の椅子を背に立つと腰を下ろした。

私はそれに従って椅子に座った。

「ところで、どうしたんです?二、三日前から全く消息が分からなかったなんて。こちらに来ると思ってたのに来なかったものですから、女中を桜さんの家に向かわせたのですが、いないということだったので、心配しましたよ」

彼は両肘を腿に乗せ、手を組んで私をじいっと見ている。私は面接の感覚で、体はがちがちに凝固していた。

「まあ、こうやって目の前にいらっしゃるので、安心しました」

笑みを投げかけながら彼は一人話に終始する。私は相槌を打って、最後に「こちらの用事がありまして家を離れてたんです」とぎこちない答えを口にした。

男は斜めの背を立てて「左様ですか」とさらに答えた。

「深くは聞きませんが、予め連絡していただければよかったのに」

「私も急に入った用事ですから、連絡するにもできなくて。すみません」

私は彼に対して腿と胸がつくほど頭を下げた。床に敷かれた真っ赤なカーペットが目に入る。じいっと見ていたら頭が痛くなりそうだ。

男は謝罪の言葉に「いえいえ」と答えた。私はそこで頭を上げた。

「では、そろそろ、本題に入りましょうか」

彼はすると重厚な扉に目を向けて誰かに呼びかけた。するするとすぐに扉が開き、女中服を着た女が何かの紙を手にしてやってきた。テーブルの横に立ち止まり、手中のそれを私たちの間に滑り込ませた。紙を置いた女中は軽くお時儀をしてそそくさと立ち去っていった。

私は紙を見た。紙には“養子縁組届”という名前が緑色の印字で書かれている。その下方にある名前を書く欄二つの一方には“光孝明”と書かれていた。名前だけではなく、住所などの項目にもペンが入れられていて、書かれていない項目は私の個人情報らしい。

「私はこういう書類の類があると書かずにはいられない性格なものでして」

彼は照れ笑いをしながら話し始める。対して私は冷静に彼を見ていた――まだ緊張が解けていなかった。

「まず、ファーストインプレッションとして桜さんの答えを聞きたいのですが」

一転彼の表情が硬くなる。表情はあたかも重要な商談をしているような、まさにプロフェッショナルの表情だった。ある意味でこれは商談なのかもしれない。しかし、商談内容が商談相手の親子関係の権利についてだと考えると、どうも妙な気がして私は笑みを浮かべてしまったのである。

「正直なところを申しますと、あまり、乗り気ではありません。光家の方々にたくさん迷惑をかけることになってしまうでしょうし」

私の脳裏に浮かぶは人外の姿だった。昨日の割れた皿だった。

とんでもない、と男は反射的な素早さで私の言葉に反論する。

「迷惑だなんて思うわけがないでしょう、桜さんが養女となれば、我々の娘となるのです。娘をどう面倒に思えばいいのでしょう」

私は彼の顔を見ることができなかった。きっと彼は私が普通の人間であると、無意識の領域で考えているのだろう。そもそも人間ではないと仮説を立てることのできる人間はまずいないだろうが、私は目の前の男を裏切っているような、男がしているだろう普通のささやかな期待を裏切っているような気がして非常に心が重いのだ。私はずっと俯いて彼の話を聞いていた。

「幸い我々には桜さんを手助けする環境も準備も、既にあります。普通の生活であれば、不自由することはないと思います。妻はもう嬉しいらしくて、いろいろな服とかを集めているようですし。きっと可憐も喜ぶと思います、きっと」

急に言葉が弱くなったように感じた。彼の声も聞こえてこなくなった。私は顔をあげて男の表情を見てしまった。今度は男が顔を伏せていた。私は思わず言葉にならない小声を口にした。

「可憐は、実は、人間嫌いなんです。可憐は、ここで雇っている女中さんたちには全く懐いていないようですし、そもそも私や妻にも子供らしい姿を見せないんです。本当に嫌いらしくて、出てくる用事がない限り自分の部屋に閉じこもっているんです」

驚いた。一代で一つの企業を世界に名だたる大企業へと押し上げた目の前の人間に悩みがあるとは思わなかった。それに可憐が人間嫌いであるとは知らなかった。幾度か話したことはあるのだが、その時の彼女はいたって普通の少女だったのだ。私は思わずその真偽を質問した。

「可憐さんは、人間嫌いなんですか?」

「そうです。可憐は極度の人間嫌いです。学校で友達がどうこうっていう話も聞いたことありませんし、我々とも話そうとしないんです」

私は、と短く言葉して彼は顔を上げた。

「桜さんに可憐のお姉さんになってほしいのです。前に見たときには、可憐は桜さんにだけ懐いていたようですから。桜さんが可憐のお姉さんとなって、それが可憐にとって人間嫌いを脱するきっかけとなってくれればいいなと思ってるところもあるんです。そうすれば、可憐の笑顔が見れると思いまして」

「ご覧に、なったことないんですか?」

「ええ、おかしな話なんですけどね」

彼は笑みを浮かべて言った。笑みではない笑みのようにみえた。だがすぐに冷え込み、彼の表情はひどく沈んだ。私の気分を害さないよう懸命に笑みを繕っていたのだろうか。だが可憐の問題はそれをも凌駕する問題なのだろうか。私は目の前の社長がもろい存在に思えた。

「この家に住めということは一切言いません、今桜さんがお住まいになっている家に留まっても構いません。そもそもこの養子縁組をするか否かは桜さんが決めることです。ですが、縁組を組まないとなっても、せめて可憐の親友になってはくれないでしょうか。心の奥底で、寂しさを感じているはずですから」

その時、私の中のぼやけて見えていた何かが鮮明に見えた。私がしなくてはならないこと、両親二人の命を排してまでもやらなくてはならないこと。私にしかできないこと――私はこれぞという運命を悟った。

「いいでしょう」

頭に私の姿が浮かんだ。

そうだった。私は人間ではないのだ。私を養女にしようとする一家はもちろん人間である。親が人間であるのに、子供が人外とは全くおかしい話ではないか。それに私はきっとまた昨日家でしたようなミスをする。そのときに優しい声をかけられでもしたら、私の人としての心が許せなくなる。きっと自分が嫌いになって、可憐の親友などできるはずもない。私と光家の間に明確な上下関係がなければ、私の心は傷つくに違いない。上下関係があれば、私のミスに優しく言葉することもないだろう。

「ですが、条件があります」

男は目を輝かせてテーブルに身を乗り出し、私の目をじいっと見た。

「条件とは?」

「養子縁組の書類に私の名を書くかどうかはそちらに任せます。ですが、私を、女中として光家に招き入れてください。女中として入ることを認めてくださらなければ、養子縁組も受け入れません。一人で生きていきます」

「女中、ですか?」

男の輝いた目が急に猜疑した。

「どういう意味ですか?なぜ女中に?」

「私は、光家の中に入るなら女中でないと、きっと自己嫌悪に陥ると思うんです。ちょっとしたことで、自己嫌悪になりそうでして、でも、女中としてなら、光家の中で上手くやっていけると自分の中で思ってるんです」

重要な部分を抹消して説明をする。我ながらも奇妙な理由に思って、直後顔が熱くなったのを感じた。これで彼は更に疑問を突き詰めてこようとするだろうか。私はそれで真実を明かさなければならないだろうか。

「女中じゃなきゃ、駄目なのでしょうか」

私は彼の問いかけに即答した。

彼はすると、腕組みをして口を噤み、背凭れに背を付けて目を瞑った。小さな唸り声を上げながらである。何を考えているのかと、不安だった。

「女中というのならば、こちらからも条件をつけましょう」

私は安堵した。心にへばりついていた汚れのようなものが削ぎ落とされてゆくように感じた。目を閉ざし、削ぎ落とした汚れを息と共に吐き出した。

彼は腕組みを解き、彼は目を開けて言った。

「まず最初に、大学までは出ていただきます。二つ目は、高校に在籍している間は見習いとして仕事をしてもらいます。一般的な業務に加えて、ここはあとで女中長に説明してもらいますが、桜さんは可憐の面倒を見てください。給料に関しましては規則に則った給料を給与します。三つ目に、間宮家の敷地は全て買い取らせていただきます。そのような条件では、いかがでしょうか」

私はすぐさまこくりと頷いた。

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